ネイリストが覚えておくべき専門用語

ネイルサロンで働き始めると、先輩たちから聞き慣れない専門用語で指示を受けることもありますよね。そうした時に戸惑うことなくスムーズにお仕事を進めるためにも、ネイリストならではの専門用語は身に付けておきたいものです。

本記事では、新人ネイリストの方や美容学生さんが知っておくと役に立つネイル専門用語をまとめました。
今回は、【サ~ナ行】の専門用語をご紹介します!

サイディング

地爪の表面をファイルなどで取り除く作業のことで、エッジングとも呼ばれています。
こうすることで、スカルプチャーが剝がれにくくなり、持ちも良くなります。

ジェルコート

スカルプチャーなどの持ちを良くするために、サイディングされたアクリルの上に塗るジェルのこと。
強度があり長持ちするだけでなく、トップコートよりもツヤが出ます。

シボレー

ネイルアートの技法のひとつで、爪先をVラインの形で色分けすること。
爪先がV字になっていることでクールでエレガントな印象になり、指先をスラリと長く見せる効果もある人気のデザインです。

シルクラップ

爪が折れてしまったり亀裂が入ってしまったりした際に、補強のために使う布製のシールのこと。
補強部分にシルクラップを貼り付け、上からジェルを塗布してリペアを完成させます。

シャモアバッファー

鹿の皮で作られた、艶出し専用のファイル(やすり)のこと。
地爪にもスカルプチャーなどのつけ爪にも使用することができる優れものです。
ただし、諸外国では使用を禁止している国もあり、どの店舗でも扱われているわけではないため、事前に扱いがあるかどうか確認が必要です。

スカルプチャー(スカルプチュア)

パウダーとリキッドを使って土台を作り、地爪に継ぎ足していくつけ爪のこと。
スカルプチャーには「彫刻」という意味があり、爪の形を造形していく技術のことを指します。

スクエア/スクエアオフ

爪先、サイドともに直線にしている爪の形のこと。スクエアオフは、爪の角だけを削って丸みをつけます。
爪先が直線のため負荷が分散されて衝撃を受けにくく、日常的にパソコンを使う方にもオススメの形状です。

ステンシル

お花や星など様々な図柄が切り抜かれたシールのことで、切り抜かれた部分にスポンジや筆などを使ってネイルカラーを塗布し、地爪やつけ爪に図柄を描きます。
ステンシルシートを使うことで、フレンチネイルや逆フレンチも簡単に描くことができ、初心者でも気軽にネイルアートを楽しむことのできるツールです。

ストレスポイント

爪がちょうど皮膚から離れるイエローラインの両端部分を指し、最も爪が欠けやすい箇所です。
爪に負荷がかかりやすい部分のため、このストレスポイントが起点となって2枚爪やひび割れなどに繋がってしまうケースも少なくありません。
ストレスポイントを意識しながら爪先の形状を整えることで亀裂などのトラブルを防ぐことができ、ここはネイリストの腕の見せどころでもあります。

ソルベント

硬くなってしまったネイルカラーの薄め液で、1~4滴ほど入れることで元のような柔らかさに戻すことができます。
お手持ちのネイルカラーを薄めたいとお客様からご相談を受けた際には、以下のような点に注意し、安全に使用していただけるようご案内することが大切です。

●できるだけネイルカラーと同じメーカーの製品を選ぶ(他の製品では効果が得られないことがある)
●トルエンフリーのものを選ぶ(トルエンフリーでないものは爪や皮膚にダメージを与えやすい)
●入れすぎなどを防ぐため直接ボトルに注げる形状のものを選ぶ

ダストオフ

爪をファイルで削った際にでる粉を払い落とす作業のこと。
ネイルブラシなどを使って行います。

チップオーバーレイ

爪の途中からハーフチップをグルーで装着し、その上からジェルやアクリルでコーティングを施す技法のことで、地爪が極端に短い際などに用いられます。
このチップオーバーレイは、ネイリスト検定1級にも必要な技術のひとつです。

チップオン

爪の途中からチップを装着し段差部分をファイリングする、つけ爪のこと。
他のつけ爪と比較すると強度が弱く、簡単なつけ爪技法のひとつです。

デジタルネイル

コンピューター上のデザインを専用のプリンターを使って描く手法。
直接描くことがが難しいような繊細なデザインや写真などを写しだすこともできる画期的なネイルアートです。

2枚爪

爪が2枚の層に分かれ、かさむけてしまうような爪の症状のこと。
ネイルファイルなどを使って爪先を整えることでひび割れを防ぎ回避することができます。

ネイルウォール

爪の周りを覆う皮膚のことで、サイドウォールや爪郭とも呼ばれています。
ネイルウォールが乾燥するとささくれの原因にもなるため、丁寧に保湿することが大切です。

ネイルプレート

一般的には爪と呼ばれる爪全体のことで、根元から先端まですべての部分を指します。

ネイルベット

爪のピンク色の部分を指し、爪と指とが繋がっている箇所のことです。
一般的にネイルベットが長い爪が美しい爪とされていて、爪の下にある白い皮膚のような皮(爪下皮)を伸ばすことでネイルベットを長く見せることができます。
爪下皮は、爪を伸ばす過程で一緒に成長するため、爪を切る際はギリギリまで切らずにフリーエッジを2~3mmほど残すことで爪下皮の成長を促すことにも繋がります。
また、美しく健康的なネイルベットを保つには、ハンドクリームやオイルで丁寧に保湿することが大切です。

まとめ

今回は、すぐに使えるネイル専門用語【サ~ナ行】編をご紹介しました。
しっかりと専門用語を身に付けておくことでお仕事をスムーズに進めやすくなるだけでなく、お客さまへの丁寧なご対応やご提案にも繋がりますよ。

これからネイリストを目指す方やネイリストとしてスタートしたばかりの方は、ご紹介させていただいた専門用語もご参考にしていただきながら、積極的に学んで知識を深めてくださいね!

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