美容師が覚えるべき美容専門用語

忙しいサロンで上司や先輩から指示を受けるときに、よく聞く美容専門用語。早く一人前になるためにも、ぜひ覚えておきたいものですよね。
そこで、学生さんや新人美容師の方が覚えておくべき美容専門用語をまとめました。今回は、【タ行編】です!

第1剤

パーマ剤の1剤です。パーマには2つの液剤を使用します。アルカリ剤が配合された1剤はチオグリコール酸またはその塩類を有効成分とする液剤からできています。毛髪を構成するケラチン結合を切断し軟化させ、閉じていたキューティクルが開きます。1剤を塗布してから、ロッドを巻いてカールを付け、2剤でカールの形状が固定されパーマが完成します。

第2剤

パーマ剤の2剤です。2剤には、酸化剤として臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムなどが配合されているものと、過酸化水素のものがあります。1剤で切断したケラチン結合を再結合。パーマのカールを固定します。

ダウンシェープ

コームで髪を真下にとかすことを指します。

タオルドライ

シャンプーの後、タオルで髪の水分を取って乾かすこと。最初にタオルで頭を包み、頭皮の水分をしっかり吸収。その後タオルで毛先を挟んで、軽く叩くようにして水気をとります。タオルドライの後はドライヤーで根元から乾かします。しかし、水気が多く残っていると、ドライヤーの時間が長くなり、熱で根元よりも先に毛先が乾き、髪を傷めてしまうので、タオルドライはしっかり行いましょう。

ダッカール

カットやカラーリング、ブロー、ヘアアレンジをするときに髪をブロッキングしたり、余分な髪を一時的に抑えたりするときに使うピンです。

脱毛症

100~150本以上の量の髪が抜けたり、抜け毛に毛球部が細くとがった形状のものが混ざっている場合は、円形脱毛症と男性型脱毛症の可能性があります。円形脱毛症は自覚症状がなく、いきなり直径2~3センチの円形で境界線がはっきりした脱毛が見つかります。30~50%と高い再発率ですが、大部分は治ります。一方、男性型脱毛症は早い人で20代くらいから症状が出始めます。年を重ねるにつれて脱毛が進み、前髪の生え際がM字になって、そして頭頂から全頭に広がっていきます。毛は再生しますが、発育不足で細くなるため全体的に薄く見えることが特徴です。

ダブルカラー

ブリーチして髪の色素を抜いてからカラーリングする技術。最初ブリーチで髪の色をトーンアップしてから、カラー剤で色を入れていきます。初めにブリーチをすると、カラー剤の発色が良くなるというメリットがあります。グラデーションやハイライトなどのデザインカラーをするときは、ダブルカラーがおすすめです。ただし、通常のシングルカラーよりも髪への負担が大きいため、注意が必要。

多毛症

髪が成長して、異常に増えること。多毛症には、先天性疾患と後天性疾患があります。また、限られた範囲が増える限局性と、全身の部位に発毛する汎発性があり、人によってパターンが異なります。

チェックカット

最後に不ぞろいな髪をカットすることです。より正確に仕上げるために、微修正を行います。

チョップカット

毛先の微調整に使われるカットテクニックで、ハサミを髪に対して斜めに入れてカットします。こうすることで、カットラインがまっすぐではなく不規則な形になり、毛先に動きが出て、ラフな雰囲気に仕上がります。伸ばし途中の髪の傷んだ毛先だけを切るときにも、使えます。

ツイストパーマ

ロッドを使わずにパーマをかけるピンパーマの一種。ピンパーマのやり方では、自分の指に髪を巻きつけて、根元でヘアピンを使って固定。ツイストする毛束の量や強さによってデザインを変えることができ、さまざまなヘアスタイルを作れます。仕上がりが自然でなじみが良いため、くせの強い髪や猫っ毛におすすめ。ツイストパーマは、スタイリングによりボリューム感やシルエットをアレンジでき、ショートヘアの男性によく使われています。

ツーブロック

横から見て、長い部分と短い部分の2ブロックに分かれるスタイルを指します。一般的に、耳の上は刈り上げて、トップは長くし、刈り上げ部分にかぶせます。長さの差が大きいほど、デザイン性が高く、個性的に仕上がります。

テーパーカット

毛先の微調整に使われる技術で、毛先から縦にハサミを入れて、長さを残しながら毛先に動きを出して、ラフな雰囲気に仕上げます。テーパーカットによって、繊細で動きのあるアウトラインを作り上げることができます。

ディスコネクション

つなげずにカットするテクニックです。一般的に、セクションカットでセクションごとにつながらない構造にカットすることやそのスタイルを指します。

デジタルパーマ

形状記憶パーマとも呼ばれ、パーマ剤と加熱式ロッドを使ったホットパーマのひとつです。コテで巻いたような自然なゆるいウェーブに仕上がります。乾かす過程でカールが形成されるため、セルフスタイリングがしやすくなります。また、通常のパーマに比べ2倍以上長持ちするメリットも。パーマがかかりにくい髪質やクセの強い髪質におすすめです。ただし、ダメージ毛への負担が大きく、しっかりと補修してからかけなければなりません。また、デジタルパーマを元に戻すときは、縮毛矯正をかけます。

テンション

ロットやカーラーを巻くとき、カットでパネルを引き出す際やブローの際の髪を引っ張る力の入れ具合を指します。カールを作るときは、一定方向にしっかりテンションをかけるため、カールがたるみのない美しい形状になります。また、カットの際は、指で挟んだ毛束がすべて同じ力で引っ張られているため、カットラインが正確になります。ちなみに、テンションをかけずにカットすることをノーテンション(フリーハンド)と呼びます。

ドライカット

シャンプーの後に、髪をラフに乾かして、本来の生え癖やボリュームの出方を見ながらカットします。ドライカットによって、仕上がりのイメージが掴みやすく、スタイリングをしやすくなります。生え癖に合わせてカットすると、1~2か月後の伸びた状態がイメージしやすく、伸びたときのデザインの崩れが少なくなり、持ちが良いです。しかし、ドライカットはウェットカットに比べて髪が傷みやすいとも言われています。乾いた髪は固いので、ハサミとの摩擦が生じやすいためです。

ドライシャンプー

病気や、旅行、災害避難などのときに便利な水を使わずに洗えるシャンプーのことです。まず、ブラシで髪をしっかりとかして、塵やほこりなどの汚れを落とし、絡まりをほぐします。その後ドライシャンプーを頭皮と髪全体につけて、軽くマッサージしながらなじませて、ドライシャンプーをタオルで拭きとります。パウダータイプやスプレータイプ、シートタイプ、泡タイプなどの種類がありますよ。

トリミング

全体の印象を変えることなく、仕上げに軽く整えること。また、長さを変えずに、傷んだ毛先だけをカットすること。ダメージがある部分をトリミングと、指通りがなめらかになって毛先のまとまりが向上。トリミングは髪のカットだけでなく眉カットにも使えます。眉が太く毛量が多いときは、トリミングで全体を軽くすることで、お顔の印象が一気にあか抜けますよ。

ドレッド

レゲエファッションの代表的なスタイル。本来は、縮れ毛を手入れをせずに放置して、徐々に形成されるスタイルでしたが、現在のドレッドヘアはアフロヘアに逆毛を立てながら作るスタイルです。髪への負担が非常に強いため、剛毛で癖の強い髪質が向いています。

まとめ

明日から使える美容専門用語【タ行編】をご紹介しました。美容専門用語を覚えておくと、仕事をスムーズにこなすことができます。仕事に慣れないうちは、積極的に学びましょう!

ご紹介した美容専門用語が、これから美容師を目指す学生さんやスタートを切ったばかりの新人美容師の方のお役に立てれば幸いです。

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