二十四節気について

二十四節気とは、太陽の通り道である黄道をもとに一年を24分割した時期のことを言います。

【二十四節】
立春/雨水/啓蟄/春分/清明/穀雨/立夏/小満/芒種/夏至/小暑/大暑/立秋/処暑/白露/秋分/寒露/霜降/立冬/小雪/大雪/冬至/小寒/大寒

春分や夏至、秋分、冬至などは、馴染み深いと感じられる方も多いのではないでしょうか。

この「春分・夏至・秋分・冬至」は二十四節気をちょうど4分割した日にあたり、春夏秋冬の移り変わりを告げる目安にもなっています。

啓蟄(けいちつ)の意味は?

二十四節気において第三番目の節気となる「啓蟄(けいちつ)」。

あまり見慣れない字かもしれませんが、啓蟄の「啓」は“ひらく”という意味を持ち、「蟄」の字には“冬眠のために土の中に隠れる虫”という意味があります。

つまり「啓蟄」とは、『虫たちが冬眠から覚めて、土の中から出てくる』という意味が込められているのです。

次の節気は、春の真ん中を示す「春分」となり、「啓蟄」は本格的な春へ向かう時期を表しています。

2022年の啓蟄はいつ?

2022年の啓蟄は3月5日。
これは、地球の運行状況を観測したうえで、気象庁が毎年前年の2月1日に発表しています。

前の節気である「雨水」の翌日から次の節気である「春分」の前日までの約15日間が啓蟄の期間。
ひと雨降るごとに気温が高まってくるとされていて、日に日にあたたかさが増してきます。

啓蟄の頃には、春の陽気に誘われて、虫たちだけでなく誰もが外へ飛び出していきたくなるかもしれませんね。

啓蟄にまつわる行事「十六団子」

あたたかな春を迎える啓蟄の頃には、農作業や米作りの準備が本格的に始まります。

この時期は、農作物を守るために田畑の神様が山から里へと降りてくるとされていて、神様をお迎えする3月16日には豊作を祈願して十六個のお団子をお供えする「十六団子」という風習が伝わっています。

田畑の神様は農作物の収穫が終わる秋頃にはまた山に帰ると言われており、11月16日には神様をお見送りするために同じように十六団子が供えられるようになりました。

この時期に杵や臼でお餅をついてお団子を作るこの行事は、春の風物詩としても親しまれています。

農業に馴染みがないとあまり知られることのない行事ですが、豊作への願いや感謝の気持ちを込めた風習はぜひ後世にも伝えていきたいものですね。

啓蟄の七十二候

二十四節気をさらに初侯・次候・末候の3つに分けたものを「七十二候」と言い、それぞれ気候の変動や動植物の変化が表されています。
啓蟄の七十二候は、それぞれ以下のように、この時期の様子が伝わる短文で記されています。


●初侯(3/5~3/9頃):蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)
土の中で冬眠していた虫たちが春の日差しに誘われて外に出てくる頃。
“虫”と記されていますが、冬眠から覚める様々な生き物の様子が表されています。

●次候(3/10~3/14頃):桃始笑(ももはじめてさく)
桃のつぼみがほころびはじめ、少しずつ花が咲き始める頃。
昔は花が咲くことを「笑う」と表現したそうです。
ゆっくりと桃の花が開いていく様子は、確かに微笑んでいるようにも見えますね。

●末候(3/15~3/19頃):菜虫化蝶(なむしちょうとなる)
​菜虫とは、大根やかぶなどの菜っ葉につく青虫のこと。
寒い冬を越したさなぎが羽化し、美しい蝶になって羽ばたく様子が表されています。


このように「啓蟄」の七十二候を読み解くだけでも、暖かく鮮やかな春の情景が目に浮かんできます。

啓蟄の時期にオススメの食材

暖かさが増してくるこの頃には、春ならではの食材がたくさん出回るようになります。
旬の食材をとり入れることで、栄養バランスも整い健康な身体づくりにも繋がりますよ。
ここでは、この時期にオススメしたい食材と、それらのもたらす美容と健康への効果についてご紹介します!

蕨(わらび)

この頃になると野山で見かけることの増えるわらび。
お浸しや煮物、ナムルなどにしていただくと山菜ならではの苦味やうまみを存分に味わえます。
また、わらび粉を使ったわらび餅は、幅広い世代に愛される和菓子のひとつ。
プルンとした独特の食感を楽しめるだけでなく低カロリーなことから女性にも人気の和スイーツです。

わらびの美と健康への効果
​わらびは、体内の脂質を分解する働きのあるビタミンB2が豊富に含まれ、生活習慣病の予防や改善だけでなくダイエット効果も期待できる食材。
腸の働きを活発にしてくれる食物繊維も豊富で、便秘解消や肌荒れの改善にも役立ちます。
また、高い抗酸化作用があり若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEも含まれていて、アンチエイジング効果も抜群!

さらに、わらび粉をつかったわらび餅は、きなこやお砂糖を加えても一人分で約174キロカロリーとヘルシーなスイーツ。
もちろん食べ過ぎには注意が必要ですが、ダイエット中でも安心していただけるため美容に関心の高い女性からも人気を集めています。

細魚(さより)

3月~5月頃に旬を迎え、春を感じさせてくれるさよりは、啓蟄にピッタリの食材。
漢字では“細魚”や“針魚”と表され、その名の通り身体が細くとがった口が特徴的です。
天ぷらやお寿司などに用いられることが多く、高級食材のひとつとして知られています。

さよりの美と健康への効果

さよりは、白身魚の中でも特に脂質が少なくヘルシーな食材
一方、健康な髪やお肌を作るのに欠かせないたんぱく質が豊富で、ダイエット中のたんぱく質補給にも最適です。
また、普段の生活では不足しがちな鉄や、成長ホルモンを促す働きのある亜鉛も豊富!
亜鉛は、ビタミンCと合わさることで吸収力を高め、コラーゲンの生成を助ける効果を発揮するため、さよりを塩焼きにして大根おろしと一緒にいただくことで、美肌効果も期待できますよ。

苺(いちご)

12月頃から店頭で見かけるようになるいちごですが、実は本来の旬は3月~4月頃。
冬場に店頭に並ぶいちごは、多くが品種改良やハウス栽培の環境改良によってつくられたものです。

暖かさの増す啓蟄の頃には、旬のいちご狩りに出かけるのもオススメですよ。

いちごのもたらす美と健康への効果
いちごの代表的な栄養素は、美肌づくりに欠かせないビタミンC!
ビタミンCは、美肌効果だけでなく、免疫力アップやがん予防、ストレスの改善にも効果があると言われています。
いちごには、血球を作る働きのある葉酸も豊富に含まれていて、妊娠中・授乳中の女性や貧血気味の方はぜひとり入れたい食材。
また、いちごの甘さにはキシリトールが含まれていて、虫歯予防や歯を強くする効果も期待できますよ。

啓蟄にピッタリの春を感じる植物

あたたかさが増し、様々な植物が美しく彩り始める啓蟄の時期。
ここからはこの時期にぴったりの植物をご紹介します。

啓蟄の七十二候でも登場する桃の花。
桃の節句である3月3日頃から、可愛らしいお花が微笑むようにように開き始めます。

桃の花の効能
昔から白桃花という生薬として使われてきた桃の花。
利尿作用があり、腸内環境を整えたりむくみを改善したりする効果が期待できます。
また、中国では薬膳茶としても親しまれていて、皮膚を潤して乾燥やシワを予防する効果血行を良くしてシミやそばかすを改善するなど、美容効果も期待できるそうですよ。

つくし

春の象徴ともいえるつくし。
啓蟄の頃には、虫たちとともに、河原や田畑につくしが芽を出しはじめます。
小さく可愛らしい見た目のつくしですが、実は栄養価が高く、美容にも健康にも嬉しい効果が期待できる植物なのです。

つくしの効能
つくしには、ビタミンCが豊富に含まれ、美肌効果抜群!
また、皮膚細胞を正常に保ち、免疫力アップの効果もあるβカロテンも含まれていて、その含有量はブロッコリーやオクラよりも多いと言われています。
さらに抗酸化作用や血行促進に役立つビタミンEも多く含まれ、アンチエイジング効果やシミ・そばかすの予防にも効果的。
煮物や炊き込みご飯などにすると、つくしの栄養素を丸ごと美味しくいただけますよ。

まとめ

虫たちが冬眠から覚め、いよいよ春の暖かさが増してくる啓蟄の時期。
草花も鮮やかに色づきはじめ、春の陽気を感じられるようになります。

この頃には、自然の中へ飛び出して春探しに出かけてみるのもオススメ!
この時期ならではの植物や山菜などにも出会えるかもしれませんよ。

ぜひ今回ご紹介させていただいた旬の食材や植物なども参考にしていただきながら、暖かい春を気持ちよく過ごしてみてくださいね。

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