美容師が覚えるべき美容専門用語

忙しいサロンで上司や先輩から指示を受けるときに、よく聞く美容専門用語。早く一人前になるためにも、ぜひ覚えておきたいものですよね。
そこで、学生さんや新人美容師の方が覚えておくべき美容専門用語をまとめました。今回は、【サ行編】です!

サイドパート

横分けを意味します。サイドパートは流行に関係なく親しまれている髪の分け方です。

サイドポニー

側頭部の片側のみを結んだ髪型を指します。髪の量や髪質を選ばず、どんな顔型でも似合う髪型で、落ち着いた雰囲気を演出。大人っぽく洗練された雰囲気を醸し出すことができます。

シアモーブ

透明感のある、青みがかったスモーキーな色のヘアカラーを意味します。赤味を取り除いたアッシュでも、ピンク系でもない、やわらかなヴェールがかかったような雰囲気で、大人っぽくてクールさと女性らしさを兼ね備えたカラーです。

シェープ

コーム(くし)で髪を一定方向にとかすことを指します。

シザーカット

ハサミを使って髪をカットすることです。

シャギーカット

主にシザーやすきバサミ、カミソリなどを使って、毛先にいくに従って細く、鋭いラインに切っていくカット技法。英語では「シャグカット」と言い、1960年代後半にニューヨークのヘアドレッサーであるポール・マクレガーが考案しました。女性にも男性にも取り入れることができ、70年代に多くのロックスターやハリウッドスターがこの髪型をして人気が出ました。

シラミ

寄生生物の一種。一般的にシラミを指すのは、アタマジラミです。シラミに寄生されると頭に激しいかゆみを感じます。シラミが血を吸ったときの分泌物が、かゆみの主な原因。清潔にしていても感染していることがあるため、頭がかゆければ注意する必要があります。

シンメトリー

左右の髪の長さや量、スタイルが同じで均整の取れた髪型を指します。女性の場合、日本髪やツインテール、センターパートのロングヘアなどがシンメトリーと言われます。

スキャルプケア

頭皮のお手入れを指します。地肌のかゆみやフケ、匂いなどのケアだけでなく、頭皮の毛穴に詰まった皮脂を取り除いたり、乾燥した皮膚から皮脂を洗い流し過ぎないようにすることで、抜け毛を防ぎ、健康な髪を育てます。

スクエアカット

トップの髪のパネル(カットするためにとり出した板状の毛束)を水平に、反対にバックとサイドは床に対して垂直の角度にカットし、かなり短く切るスタイルです。切る加減によって、四角い形に仕上げたり、丸刈りが少し伸びたようなスタイルに仕上げたりすることができます。

スクランチ

髪の束を強めに握ってスタイリングをする技法。パーマよりも手軽で、ヘアスタイルにボリュームと立体感を出すことができます。男性のショートヘアから女性のロングヘアまで、性別や髪の長さを問わず施術可能。

スタイリスト

ヘアスタイルのカットができる美容師です。美容師としてあらゆる技術を持っていて、お客さまのご要望に合わせたカットを自ら行うため、責任のある立ち位置。アシスタントが目指すべきポジションです。

ステム

髪の根元部分からパーマのカールやウェーブが始まるまでの区間のこと。さらにカットやカラーリングなどでも、髪をより分けて引き出した毛束を意味する言葉として使われます。毛束を引き出すときの角度を表すこともあります。

ストランド

毛房や毛束のことを意味します。主にカラーリングテストをするときに引き出す毛束のことを指します。

ストレートパーマ

1剤で毛髪内の水素やイオンの結合を切断し、好みの形にセッティングした後2剤で安定化させるパーマネントウェーブの技術で、髪をストレートにします。

ストロークカット

髪を地面と垂直に持ち上げ、持ち上げた髪の下側の根本からハサミを入れ、徐々に毛先に向かって細かいカットを入れていく技法です。

スパイラル

螺旋階段のような形状のカールのこと。主にパーマで作られ、少し細めのロッドに巻きつけて作ります。

スプレイヤー

ヘアスタイリストが使う霧吹きを指します。

スライス

カットするとき、1回に切る髪の毛の量を決め、コームで取り分けていきます。このとき、髪の毛にコームで薄く細かく分け目をつけていくこと、また、分けとった毛束のことをスライスと言います。

スライス線

スライスのラインのこと。スライス線は、縦長や横長、後頭部から見て八の字型、逆八の字型につけていく場合など、方向はさまざまです。

スライドカット

髪を地面と垂直に持ち上げ、その髪の下側にハサミを入れて、毛先から根元に向かって細かく切っていくカット技法です。

スリーク

ショートヘアもロングヘアも、毛流れをきれいに整えてつやを出し、タイトになでつけるスタイリング。ハリウッドスターのような海外セレブを中心に人気です。

3Dカット

すきバサミなどを使わず、ハサミのみでカットしていく技法です。一般的なはさみを使ったカットでは髪の毛の断面がまっすぐ切られた状態になりますが、3Dカットは髪の毛1本1本が筆のようなカット。3D立体カットやキュビズムカットとも呼ばれます。日本で確立されたヘアカットの技法であり、世界で初めての特許技法です。5つの国で特許を取得しており、3Dカットができるのは認定された美容師だけとなっています。

3Dカラー

全体を染めるベースカラーとは別に、細かくスジ状にハイライトやローライトを入れることによって髪に立体感を与え、ボリュームのある印象に仕上げるヘアカラーを指します。

セイムレイヤー

トップから前髪、襟足までヘア全体を、順を追って同じ長さに切りそろえることを指します。セイムレングスと呼ばれることもあります。

セクション

施術の際に頭部を一定の範囲ごとに分けること、または分ける範囲のことを意味します。

セクションカット

まずベースカットをして、頭を細かく部分分けして行うカット技法です。

セニングカット

すきバサミを使って髪をカットすること。

セニングシザー

すきバサミのことを指します。セニングシザーには、ハサミでつかんだ髪のうち、どれくらいが切れるかを示す「スキ率」があります。スキ率8~10%で自然に切れるものから、スキ率60~80%でかなり梳けるものまで、種類はさまざまです。

センターパート

真ん中分けのこと。額の生え際の真ん中から正中線を通り、 襟足にかけて髪の毛を左右対称に直線に分けること、または、分けた位置を表します。

ソフトモヒカン

頭頂部の周りの髪をそのほかの部分よりも長めに残し、頭頂部を頂点とする三角形のようになっている髪型のことです。

三角ベース

前髪を作る際にフロント部分に三角形のセクションを取ることを意味します。

正中線(モヒカンライン)

頭部のセンターラインを意味します。額から伸ばしたラインで頭を左右均等に分けたときに中心となる線です。

縮毛矯正

縮れた髪、クセの強い髪を直毛の状態で固定する技術を指します。縮毛矯正では、通常どういった状態のくせ毛でもストレートにして、一度まっすぐに矯正された部分はクセが戻ってしまうことなく半永久的に直毛の状態をキープすることができます。

質感調整

ヘアサロンでの施術によって髪質や髪型に変化を与えることを意味します。具体的な手法としてはパーマやカラー、トリートメント、カラーリングなど。特に、スタイリングの土台であるカットは、質感調整で大きな役割を担います。

酸性カラー

アルカリカラーや草木染め(ヘナカラー)などと並ぶ、ヘアカラーの一種で、ヘアマニキュアとも言われます。アルカリカラーは過酸化水素によって髪のキューティクルを開き、髪の内部からメラニン色素を脱色したり、カラーリング剤を内部に浸透させていきますが、酸性カラーはキューティクルを開かずに、表面を色でコーティングします。

まとめ

明日から使える美容専門用語【サ行編】をご紹介しました。美容専門用語を覚えておくと、仕事をスムーズにこなすことができます。仕事に慣れないうちは、積極的に学びましょう!

ご紹介した美容専門用語が、これから美容師を目指す学生さんやスタートを切ったばかりの新人美容師の方のお役に立てれば幸いです。

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