美容師の国家試験の合格率は?

2023年3月31日(金)に第47回美容師国家試験の結果が発表されました。合格率や合格者数は以下の通りです。

受験者数:19,505人
合格者数:17,266人
合格率:88.5%


美容師国家試験は年2回(春期・秋期)実施され、時期によって合格率に違いがあります。春季と秋期の合格率を比べてみましょう。

【春期合格率】
2019年:86.2%
2020年:85.1%
2021年:85.6%
2022年:92.3%
2023年:88.5%

【秋期合格率】
2019年:50.5%
2020年:58.1%
2021年:61.7%
2022年:60.1%
2023年:60.5%


出典:公益財団法人理容師美容師試験研修センターHP

春期の過去5年間の合格率を見てみると、90%前後で推移しており、60%前後で推移している秋期よりも合格率が高いことが分かります。

美容師の国家試験の合格基準

ここからは美容師国家試験の合格基準をご紹介します。

筆記試験は、「60%の正答率」と「無得点なし」が条件

筆記試験では、全55問中60%以上の正答率であることが求められます。さらに、次の課目のなかに0点がひとつもあってはならないという厳しい合格条件が加えられています。

・関係法規・制度および運営管理
・公衆衛生・環境衛生
・感染症、衛生管理技術
・人体の構造および機能
・皮膚科学
・香粧品化学
・文化論
・美容技術理論


試験対策を念入りに行い、覚えられないところはうまく暗記できるように工夫しましょう。

実技試験は、減点法で採点される

実技試験は減点法となります。「衛生上の取り扱い試験」と「基礎的技術試験」という2項目で採点されます。

「衛生上の取り扱い試験」は減点が20点以下第1課題と第2課題に分かれる「基礎的技術試験」はそれぞれ減点が30点以下が合格基準となっています。 

また、今後まつ毛エクステが国家試験に採用される可能性もあります。気になる方はぜひ以下の記事よりご覧ください。

美容師の国家試験の受験資格

美容師の国家試験を受けるには、「美容師養成施設」、専門学校卒業が必要です。

1998年4月1日以降に入学した人の場合、美容師養成施設で昼間課程か夜間課程2年以上、または通信課程3年以上を修了することが受験資格となっています。

一方、1998年3月31日以前に入学した人の場合、以下のいずれかの課程を修了し、その後1年以上の実地習練を経ることが条件とされています。

・昼間課程1年以上
・夜間課程1年4ヶ月以上
・通信課程2年以上


※1年以上の実地習練を2002年3月31日までに終了していない人は、受験資格を得られません。

一部試験が免除になる条件もある

前回の試験で合格した試験は免除になる制度があります。

例えば実技と筆記のどちらかが合格している場合は、次回の試験に限り、合格した試験が免除されます。ただし、前回の受験が何年も前であった場合はどちらかが合格していても、再受験では実技と筆記の両方を受験しなくてはいけません。

また、理容師免許を取得している人は筆記試験の美容師技術理論以外の課目が免除されます。筆記試験は、美容師技術理論12問のみということになるため、12問中7問の正答が筆記試験の合格基準になります。

美容師の国家試験の難易度

美容師国家試験の難易度は、春期が90%前後、秋期が60%前後の合格率となっており、秋期の難易度のほうが高めです。

以下の記事では経験者にインタビューし、美容師国家試験の対策などをご紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

美容師の受験手続きの流れ

美容師国家試験の受験手続きの流れについてご説明しましょう。

まず、受験願書を理容師美容師試験研修センター本部、または各ブロック事務所や各養成施設に取りに行きます。直接行くことが難しい場合は、郵送も可能です。郵送を希望するときは、理容師美容師試験研修センター本部に電話で依頼します。

受験願書の配布期間は約3週間なので、忘れずに受け取りましょう。ちなみに、第46回の配布期間は2022年5月6日(金)~5月30日(月)まででした。今回の第47回は、2022年11月7日(月)~11月28日(月)でした。

願書受付期間は、願書配布期間と同じです。郵送による提出もできますが、最終日の消印が有効になるため、余裕を持って提出しましょう。

受験申し込みをするときは、以下の3つの書類が必要です。

・写真:縦4.5㎝×横3.5㎝
・受験資格を証明するもの
(区分によって、卒業証明書、卒業見込証明書、試験結果通知書、卒業証明書と実地習練証明書のいずれかが必要)
・受験料振込証明書


受験手数料も必要となります。郵便局で振り込んだあとに受験料振込証明書を受け取ることを忘れないようにしましょう。この証明書は、受験願書に貼り付けて提出しなくてはいけないものです。

・実技と筆記の両方を受ける場合:25,000円

記入漏れや書類の不備、受験手数料の不足があると、受験願書は返却されてしまいます。訂正している間に、願書受付の締め切が過ぎしまう可能性もあるため、最初に提出するときは内容が十分かよくチェックをしてくださいね。

試験合格後の美容師免許申請

これらの段階を経て、美容師国家試験に合格となれば、美容師免許の取得手続きをする必要があります。

申請に必要な書類は、理容師美容師試験研修センターの窓口に持参するか、郵送で提出できます。申請必要書類は、住民票、診断書、合格証書、登録免許税及び手数料です。

登録免許税は9,000円(収入印紙)、申請手数料は5,200円で(理容師美容師試験研修センター振込受領証を申請書に貼付)になります。

提出書類に不備があると、再提出・再送付しなくてはなりません。予想外に時間がかかってしまうこともあるので注意しましょう。また、住民票は現住所と本籍地が異なる場合があるため、本籍地が正しいかの確認することもお忘れなく。

万が一、美容師免許を紛失した場合は再発行手続きが必要になります。再発行する場合、「公益財団法人 理容師美容師試験研修センター」の公式サイトから「免許証再交付申請手続きのご案内」をダウンロードし、必要事項を記入し郵便局で申請手数料を支払い郵送します。再審査・再発行には約2~4週間かかります。

美容師が働きやすい会社「ピアスグループ」

次の記事のように、美容師国家試験に合格しサロンで働き始めても労働環境などが原因で美容師をやめてしまう人も少なくはありません。
そこで、おすすめしたいのがパーツ美容サロンでの働き方です。美容師資格を活かして働くことができます。ピアスグループでは、多くのパーツ美容サロンを展開し、スタッフの働く環境も整えています。

▼ピアスグループに転職した元美容師が店舗スタッフを経て管理職になるまでのサクセスストーリーもご紹介しています

勤務時間や休日をしっかり管理

ピアスグループでは、勤務時間をきちんと管理しており、残業はほとんどありません。万が一発生しても、残業代をしっかりお支払いしています。

さらに、ピアスグループの休日制度は月8日休、または月9~10日休から選択できます。また、月2回は希望休も提出できます。調整すれは土日休みも可能です。

充実した研修制度

ピアスグループにご入社いただくと、1ヶ月間の新人研修を受けていただき、ピアスグループの理念やブランドの歴史、技術・接客・ビジネスマナーの基礎をしっかり学んでいただきます。

店舗配属後も、勤務時間内で先輩と練習したり、社内研修に参加したり、技術を磨くことに専念できます

プライベートも大切にしたいけど、仕事もおろそかにしたくないという人にはぴったりの環境でしょう。

女性のキャリアアップを応援

ピアスグループでは産休育休の制度も整っているため、家庭を築きながら働く女性を応援しています。

また、店舗スタッフからチーフや本社スタッフなどさまざまなキャリアが広がっているため、キャリアを大切にしたい人にもおすすめです。

▼ピアスグループのキャリアアップについては以下の記事もご覧ください

まとめ

これから美容師国家試験を目指している皆さん、試験では実力を十分に発揮できるよう頑張ってくださいね!

また、美容師免許を取得してから、美容師になる道もパーツ美容サロンで働く道もあり、さまざまなキャリアが描けます。なかでもピアスグループは美容業界大手で、安心です。

もし、ピアスグループが気になった方は、ぜひ以下のボタンより採用情報をご覧ください。

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