面接前に「志望動機」をしっかり考えよう

一般企業と同じく、美容師も就職・転職活動時には、面接を受けることになります。企業にとって、複数の応募者の中から良い人材であるかどうかの判断をするために面接という場があるのです。

一次面接や二次面接など段階を踏んだ選考フローを設けている会社では、最終面接や役員面接へと選考が進んでも、最後に人事担当者から改めて志望動機を確認されるケースも多くあります。

今回は、そんな面接対策として「志望動機の考え方・書き方のポイント・コツ」についてご紹介いたします。

これから面接に臨む就活中の学生さん(新卒)や、経験者で転職活動中の方(中途)、どちらにも参考になるようポイントを解説しますので、「どのような志望動機を書いたらいいかな?」とお悩みの方は、ぜひ選考前に万全な事前準備・対策のヒントとしてご参考にしていただますと幸いです。

美容師の選考における志望動機のポイント

まずは美容師の職種を志望される方にとって、面接でここだけは押さえておきたい志望動機のポイントを3つご紹介します。

ポイント①|なぜその企業・美容室を選んだのか? 

まずは「なぜその企業・美容室を選んだのか」について、しっかり伝える必要があります。
履歴書に記載する欄がありますし、面接時にも必ずと言っていいほど聞かれる質問です。

なぜそこを選んだか理由を挙げるためにも、はじめにその企業の事業方針や美容室の特徴などを調べて業界研究、企業研究をして理解しておくことが大切です。

それぞれ、他とは異なる雰囲気や社風、取り扱い商品や自社コンセプトなど、さまざまな工夫を凝らしているはずなので、インターネットで検索してみたり、実際に店舗に足を運んでみるのもオススメです。

昨今のコロナ禍では、なかなか店舗訪問自体は難しいですが、オンラインで見学会や説明会に参加したり、ウェブサイトやSNSでも多くの情報収集をすることができるでしょう。そこで気づいたことや、他店舗とは違うサービスや魅力について注目し、書き出すこともひとつです。

スタイリストとしてキャリアのある方は、上記に加え、以前働いていた店舗とどういった点が異なり、どこに魅力を感じたのかを明確に書き出すとより具体的な内容になり、より説得力が増しますよ。

▼志望動機例

お客さまお一人おひとりとの時間を大切にするというコンセプトに深く共感しました。実際にスタッフの皆さんもそのコンセプトを実践されており、店舗全体が一丸となって目標に向かわれる姿を拝見し、わたしもそんな美容師になりたい、みなさんと一緒に働きたい、と強く感じ、貴社を志望しました。


ポイント②|自分にはどんな技術があり、何ができるのか?

次に「自分について」です。自分には今現在、お客さまにご提供できるこんな技術があり、何が得意で、どのような成果や成功体験があり、どんな風に美容室に貢献・実現していけるのかなど、あなた自身の強みを簡潔に伝えられるように書き出してみてください。

スタイリストとしてご経験のある方は「●年の経験があり、実際にこんな技術・スキルがあり、お客さまに喜んでいただいていた」のように、実務歴でもアピールするチャンスです。

また、美容学校の新卒の方や、スタイリストとしての経験がない場合、お客さまと上手にコミュニケーションがとれる能力があるなら、それも立派な技術です。今持っている技術、あなたにしかない価値を、自信をもって最大限伝えましょう。

さらに、店舗について調査したなかで、働きたい美容室が大切にしていること(「また来たいと思えるお店」や、「リラックスできるお店」など)に対して、自分が与えることができる影響や、貢献できることがないかを考えアピールしてみましょう。相手により良い印象を与え、面接合格率もアップすることかと思います。

▼自己PR例

美容師としては未経験ですが、学生時代に●年間働いていた飲食店で、接客にはホスピタリティの精神が大切だということを学び、意識して実践していました。これまでの経験を活かし、貴社のHPにあった「カット技術はもちろんのこと、”ホスピタリティを持って接客”することが大切」という理念に貢献できると思います。


ポイント③|どんな美容師になりたいか?

最後に「美容師としての目標について」です。
今後の夢や目標を踏まえて、企業側に、「この美容室で長く活躍していきたい」という意欲を伝えましょう。つまり働く場所は、できれば自分の夢や目標に合ったところを選ぶのがよいということですね。

もし、まだ働き始めていないのでよく分からないという場合は、最初に調べたお店の大切にしていることなど、そのお店だからこそできることに共感できるならそれを夢や目標とし、伝えてもよいでしょう。

あなたはどんな美容師を目指して、この世界に入りましたか?
面接は自分自身の将来をしっかり見つめられるチャンスです。5年後、10年後、どんな美容師でありたいか、結婚などのライフイベントを経て、どのように美容師を続けていきたいのか…。

目指す美容師像・目標はひとそれぞれですので、ここでは例文を紹介しないことにします。面接や就職の前に、様々な視点で自分自身と一度じっくり向き合って、考える時間を持ってみてください。

また、こちらで紹介したのはあくまでも例文で、答えは一つではありません。参考する程度に留めていただき、あなたらしい文章を考えてみてくださいね。

美容師として「働きたい」という熱意が大切

美容師としての志望動機のポイントについて解説してきましたが、いかがでしたか?

美容師として働くには、ヘアカットやネイル、フェイスメイクなどさまざまな技術とセンスが求められます。加えて、接客におけるコミュニケーション能力、臨機応変な対応力も求められ、業務内容は多岐に渡ります。

しかしながら、さまざまな分野で自分の技術を磨き続けられることから、非常に魅力的な仕事です。

面接を受ける際には、どのような技術を学び、なにができて、どんな風に貢献できるのかをしっかり伝えることが大切ですが、なにより「このお店で働きたい」という自分の気持ち、「熱意」を伝えることも、とても重要なことです。

あなたらしい言葉で回答すれば採用担当の方にも気持ちが伝わると思います。大変かと思いますが、頑張ってくださいね。

美容師免許を活かし「美容業界」で働く道も

本記事では「美容師」にフォーカスして述べてまりましたが、美容師免許を活かした仕事は美容室で働く以外にも、選択肢があります。

おすすめ記事|【美容師免許でできる仕事】美容師には将来性がある!

「美容師・美容師免許」というと当然、「美容室でヘアカットなどをしている人」のイメージが強いと思いますが、そもそも美容師とは、このような意味があるのです。
美容師は「美容を業とする者」をいい、美容師法に基づき厚生労働大臣の免許を得なければならない。
美容師の免許を持たないものは美容を業として行うことはできない。
美容とは「パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」とされている
ヘアだけでなく、メイクなども含め、「美容の仕事をする人」のことを指して「美容師」と呼びます。実は、メイクアップアーティストと呼ばれる容姿を美しくするような仕事をしている方たちも同様に、「美容師免許」をお持ちなのです。

美容師、と一口に言っても、実際にはさまざまな働き方や職種、役割があるんですね。

もし、就職や転職活動を通じて「私がしたい美容の仕事ってなんだろう」「結婚や出産してからも働けるのかな」「本当にキャリアアップできるのかな」などの不安・お悩みをお持ちの方は美容師免許を活かしてパーツ美容の世界で活躍するという選択肢もあります。

実際にパーツ美容の世界で活躍している方を紹介した下記記事では、ピアスグループ(ピアス株式会社)の高い技術力・接客力で「パーツ美容」の分野で美容師免許を活かしつつ、安心して働ける職場環境・待遇でプライベートも充実させています。少しでも興味をお持ちの方はぜひ下記リンクよりチェックしてみてくださいね。

▼美容師免許を活かしてパーツ美容の道へ進んだピアスグループ社員の声
▼美容師の志望動機については下記記事でもご紹介しています。
あなたらしい美容師としての働き方を見つけてみてくださいね。

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